歯が痛い気がする時に
疑うべき原因と対処法とは？
「歯が痛む…」
歯痛の原因とは？
「急に歯が痛くなった」「動くと歯が痛い」「詰めた歯が痛い気がする」「熱いもの・冷たいもので歯が痛む」など、虫歯かもしれないと気になっている方もいらっしゃるかと思います。
歯の痛み（歯痛）は、歯原性歯痛(しげんせいしつう)と非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)の大きく2種類に分類されます。
歯原性歯痛とは
歯の内部の神経や、歯周囲の組織（歯茎等）から引き起こされる歯の痛みです。虫歯や歯周病などが主な原因となります。
非歯原性歯痛とは
歯以外の部位から起こる歯の痛みです。偏頭痛や顎関節症、ストレスやうつ病など筋肉や神経性のものが原因となります。
今回は特に、歯原性歯痛による歯の痛みについて解説します。
歯が痛いのはなぜ？
（歯原性歯痛の原因・理由）
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虫歯による歯の痛み
虫歯（う蝕）とは、お口の中に存在する虫歯の原因菌によって歯が徐々に溶かされてしまう細菌感染の病気です。放置していても治ることはなく、虫歯の侵食が進んだ箇所を中心に痛みを伴うようになります。
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歯の損傷による歯の痛み
転んで歯や口元をぶつけてしまったなどの事故や、強い噛み締めなどの原因によるトラブルで歯の損傷箇所に刺激が伝わることで痛みが起きることがあります。また、歯の欠けや割れた部分から細菌が入り込むことで内部に腫れ（炎症）が起きてズキズキ・ジーンと痛みを感じる場合があります。
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知覚過敏による歯の痛み
知覚過敏症とは、強い噛み締めや歯ぎしり、歯磨きの力が強すぎることなどが原因で歯のエナメル質がすり減り、刺激が歯の神経に伝わって歯が痛む・しみる症状です。「象牙質知覚過敏」とも呼ばれます。
知覚過敏と虫歯の違いとは？
知覚過敏と虫歯の違いとしては、歯の色の変化の有無、部分的な欠け・凹みの有無といった見た目の違いや、歯がしみる時間が持続するかどうかにも違いがあります。知覚過敏の痛みは比較的短く（10秒程度）、虫歯の痛みは持続的に続く（数分〜）ことが多いでしょう。
個人での判断は難しいものですので、症状が悪化しないよう気になった時に私たち歯医者に遠慮なくご相談いただけたらと思います。
歯茎が痛いのはなぜ？
（歯茎の痛みの原因・理由）
親知らずによる歯茎の痛み
親知らずとは、歯列の一番奥に生えてくる大臼歯のことです。
親知らずの生え方には個人差があり、歯茎に埋まったまま出てこないこともあります。
放置していると歯肉が炎症を起こす「智歯周囲炎（ちししゅういえん）」に注意が必要です。
また、親知らずが神経や他の歯に影響して痛みや圧迫感を伴うこともあります。
親知らずや奥歯が気になる方も一度歯医者での診察をおすすめいたします。
歯周病による歯茎の痛み
歯周病とは、お口の中の細菌によって歯茎と歯を支える骨を破壊していく炎症性・感染性の疾患です。歯槽膿漏も歯周病に含まれます。
歯周病にかかると歯茎の腫れ・痛み・出血などの症状を伴い、さらに進行すると歯がグラグラしはじめ、やがて歯が脱落してしまいます。
歯周病もなるべく早めに治療や予防をすることが大切です。
歯が痛い時の
対処法について
ここでは、応急処置を含めた歯痛の対処法をご紹介します。
早めに歯科を受診する
歯の痛みを感じたときは、まず歯医者/歯科医院など医療機関に相談しましょう。
上記でもご説明の通り、歯痛の原因は虫歯だけではないため、できるだけ早めに医療機関で診察を受けることが重要です。
︎患部を冷やす
歯が痛い・歯茎が痛い時の応急処置として患部を冷やします。
特に熱や炎症がある時には、保冷剤や氷を包んだ布を上から当てることをおすすめします。
ただし、氷を口に含むなど患部を直接冷やすのは逆効果ですので注意しましょう。刺激が神経に直接伝わり、痛みが増す恐れがあります。
お口の中を清潔に保つ
虫歯や歯周病予防はもちろん、歯痛にも口腔内を清潔に保つことが大切です。
ブラッシングを丁寧にし、デンタルフロスやマウスウォッシュなどを利用して清潔を保ちましょう。
︎鎮痛剤の服用
市販の鎮痛剤は歯痛にも有効です。体質に合うものを選び、歯が痛むタイミングで服用しましょう。
ただし、痛みが強い時にはあまり効かない可能性がありますので、あくまで軽い痛みの時の対処法として有効です。
歯が痛い時に
やってはいけないこととは？
下記のような行為は歯の痛みを助長させる可能性があるため、控えた方が良いと考えられます。
- 運動
- 入浴
- 喫煙
- 飲酒
- 刺激物の飲食
（香辛料、熱い・冷たい物等） - 甘い食べ物や飲み物の摂取 など
基本的に歯の痛みは血行が促されると増幅しますので、なるべく入浴・飲酒・運動などは避けます。また、患部を刺激しないようにすることが大切です。
また、痛みの原因にもよりますが、甘い物の飲食は悪化につながる場合もあります。原因がわかるまではなるべく避けた方が良いでしょう。
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